ウサギノオト

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【読書感想】あれから勉強頑張っていますか? -メイキング・オブ・勉強の哲学の感想らしきものー

 勉強の哲学は、2017年の発売直後に読んだ。1年後の2018年に発行された本作は、その作成背景、舞台裏をお見せしようという内容。

 雑誌などの対談、講演録などが中心に構成されている。第3、4章は書下ろしかな?

 「勉強の哲学(本編)」と同じく、語りかけるような口調で書かれていて、2時間くらいで読み終えた。

 

千葉さんの文章磨き

 千葉さんが、「読みやすく」書かれた文章は、本当にスーッと読んでしまう。

 ツイッターで展開されている、千葉さんの哲学的なツイートも「わかる」ところは多いのだけれど、書籍の読みやすさは、言葉を選び、研究された成果のひとつなのだと思う。千葉さんは、本ごとに書き方を試行錯誤されているそうだ。

 書かれている内容は、読んでいくと本編の復習本という印象が強かった。

 本編読後から1年たって、「覚えてますか?勉強頑張ってますか?」と尋ねられているようでもあった。

 「勉強の哲学」を書くために使ったアプリケーションと、その使い方なども書かれていた。

 最近、「書くことは武器になる」を読んでもそうだったけれど、ひたすらメモをとる重要性が書かれていて、最近は妄想がワーッと広がるときも、メモでキーワードを残していこうと、自分も手を尽くすようにしている。

 

芸術について

 第4章の芸術について書かれたパートで、

 「クリエイターは、まるで自分が作ったとは思えないような何かを作ることを目指している」

というテーゼを示されているのだけれど、今の自分の写真について書くなら、それは私では無理かなという考えになった。

 初心者の頃なら、まぐれで撮れてしまった写真に、自分の意図しない写真が撮れた喜びはあったのだが、今はまぐれが入る余地がないためだ。

 自分が撮っている波の写真などは完全に運任せ過ぎるし、意図しない部分が入った写真を撮れるようになるには、もう少し自分なりの工夫が必要なのかもしれない。

 

占いについて

 この本を読んで嬉しかったのは、千葉さんが占いについて書かれていたことだった。

 人生に空白の次のページを付け加えることこそが占いの本質なのであって、運命は、結局はどうにでも解釈可能なのです。

 私は占いが当たるとは思っていませんが、読むのは好きです。

 それは自分が追いつめられて選択肢が少ないときに、占いが思いもよらない選択肢が「存在する」ことを示しているからだと思っていたのです。

 千葉さんが書かれた占いの本質は、カードなどの道具から、現実とは切断された何の因果もない占いが、人生の日々に余白を生むことについて、楽しむ余裕は持っていましょうね、ということなのだと思う。

 

メイキング・オブ・勉強の哲学

メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)