ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

『WORK SHIFT』リンダ・グラットン

 今更『WORK SHIFT』リンダ・グラットンを読み終えました。2025年に生きて働く人が、どういう未来にたどり着くかシミュレートされた本です。

 

 私が特になるほどと思ったのは、「コミュニティーをつくる」というパートでした。未来においてデジタルデバイス技術の発展によって、オンラインでつながって仕事をする場面が増える代わりに、密度の高い家族や友人とのつながりを失っていく可能性が描かれており、意識的に人とのつながりをつくる気持ちでいないと、孤独な未来が待ち受けているかもしれないと書かれています。

 

 この本の中では、コミュニティーを、ポッセ(同じ志を持つ人)、ビッグアイデアクラウド(多様性にとんだ大人数のネットワーク)、自己再生のコミュニティー(頻繁に会うことで、リラックス、リフレッシュできる人たち)と分けて考えていました。これまでの価値観でいうなら、同僚、友人、家族なのかもしれませんが、多様な価値観が浸透していく未来において、言葉の雰囲気に惑わされないような言葉を選んだのだろうなと思いました。

 

 この3つのコミュニティーの箇所を読んで、昔の自分にはこういったコミュニティーが全てあったのに、今は欠けているピースが多く、自分の社会断絶ぶりに気持ちが崩れ落ちそうになりました。

 今の私が、自分の関われるコミュニティーについて選択・実行できることは非常に少ないですが、本を読み終えて、現状でできることはやっておきたいと思ったのでした。
必ずしも著者が言うような未来がやって来る保証はありませんが、しかし覚悟すべきところは大きいのではないかと思います。

 

 不安になって逃げたり、楽観しすぎて手を付けないと、ツケがあとに回るだけですし、今の状況で読めてよかったと思うことにしておきます。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉