ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

幼女戦記を見終えて

 神を信じられる人間をつくるための試練を乗り越えていくターニャのお話だったはずだ。

 しかしそれはサブテーマだったのかもしれないと思えるくらい、後半はそれが薄くなった。

 部下ができ、戦局を見通せるようになっていくターニャの願いは、個人的に安全な後方勤務から、部下を思うことも含まれていそうな戦争の早期終結に変わっていく。

 ターニャが部下への愛を持っているなら、前世より十分人間的になったなように思う。

 一旦安心して見られる終局がくると思えたが、最終話でむしろ以前より酷い状況へと、少なくともターニャの率いる203大隊は向かっていく。

 終盤になって存在Xが完全に出てこなくなり、次回作でどういう展開が起こるのか、怖いような楽しみのような気分だ。

 

 ターニャを見ていると、神を信じることから遠ざかりつつあると思える現在の世界情勢、彼女の心境が理解できないわけではない。

 神を信じることがもたらすものは、何なのか。見ているこちらは、むしろターニャの無神論への共感が深まってきた。

 幼女戦記著者が見せたい世界とはどんな世界なのか、そういう世界が次作で見られるといいな。

アニメ『幼女戦記』完全設定資料集