ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

「ストーリーメーカー」大塚英志

 プロップ、キャンベル、ホグラーの書いた物語論を、読みやすくまとめた上で、大塚の編み出した30問のQ&Aを書いていくと、物語のプロットが誰でも書けるという本。

 大塚も書いているが、「物語を書くことは誰でもできる、この30の質問のマスを埋めていけば(それが簡単とは言わないが)」ということがわかる。(できた物語が面白いかはまた別の問題なのだろう)

 先天的または幼少期に自然と物語をつくることができる者はいる。一方で、後天的に物語論を身につけて有名になった作家として、村上春樹をあげていた。

 物語を書いてみたいが自分には才能が無いとあきらめる、その前に読んでみると物語を書きたくなるし、書き上げる気力があれば物語が書き上げられるということを体験してほしいなと思う。

 この本は民話や神話の物語構造が分かる本だが、本の中でもその構造が映画「バイオハザード」や「スターウォーズ」で十全に活用されていることが、例としてひかれている。

 そういう例を読むと、自分が読んだ小説、観たアニメ・映画なども、物語の定型構造を持っていると実感したので、物語論を知っておくことは各種創作物の鑑賞にも役立つと思う。

 全部読む時間がない人は、ホグラーの「ヒーローズ・ジャーニー」の部分と、大塚のQ&Aを読めば、大体プロットが書けるように思えた。

ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)