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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

「これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得」荒木優太

何かを研究したいと思った時、アカデミックなことならなおさら、大学などの研究機関に所属することが、重要であるように考えがちだけれど、在野で研究することも選択肢として、十分検討に値するものだということを、説得されるような良書。
内容は、在野でひとかどの研究をなし、もう亡くなってしまった人の伝記のようなお話。これがたいそう面白くて、刺激的だった。
絶対に働かないで研究するという野村隈畔も書かれていれば、働いた上で金と時間を捻出して研究にいそしんだ三浦つとむ
いろいろな在野日本人研究者が紹介されていて、これだけ事例があるなら、自分も何かを研究してみることが、できるかもしれないと思わせる。
冒頭にある在野研究者の40の心得に沿って、お話が進んでいくので、話の先も見えつつ、ワクワクしながら読めた。

在野研究に向く/向かない分野があるが、自分の興味があることについて、調べていって、同人誌を定期的に発行し、コミュニティをつくっていくということが一連の流れというか、在り方なのだと思う。
自分が同人誌をつくってみるようになって、インディーズとして活動していく楽しさや面白さは、十分知りつつある。
現代では、多くの人がネットにアクセスできることで、在野研究への参入障壁も下がっていると思う。
とにかく、自分が面白いと思ったことを、細く長く続けるということ、それを公開していくこと、それが大事なのだろう。

これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得