ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

M×U ― 砂を折る ― Vol.24

春風が虹色ドロップくぐり抜け
遊び相手を探しに行ったよ

M×U ― 砂を折る ― by 小出マワル@BoundaryRime & うさうらら@usaurara

 

 場所は、横須賀市追浜、鷹取という山の上の住宅地にある公園。
 このプリミティブな遊具には、心ひかれるものがあって、よく撮った。特にフィルムで。この写真もフィルムだと思う。PRO400Hかな。
 なぜこの遊具を気に入っていたのだろうかと振り返ると、単純なパターンの繰り返しと、色がはっきりしているということ、そして子どもが使い込んでいるペンキのはげ具合だったのかもしれない。生活に身近な虹が撮れるような感覚だったのかな。

 

 この遊具は春風を捕まえることは出来ない。でも風にふれて、日の長さを感じ、遊びにくる子どもたちによって、春を知ることができるだろう。誰もとどめておくことのできない春風を、誰もと同じようにやさしく見送って、いつも公園で待っている。
 自分の写真でできるのは、その一番いいと思える姿を残すことくらいだ。しかし地球上のすべての風景は、もう誰かによって見られて、撮影されている。それでも写真を撮ってしまうのは、誰もとどめておけない春風と、遊び続けていたいという、果てない欲を持っているからだと思う。
 自分にとって、すべては通過点だけれど、有限な自分に終わりは来る。自分の春風とのつきあい方はまだ変わらないけれど、「砂を折る」にお付き合いいただいて、ありがとうございました。