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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

M×U ― 砂を折る ― Vol.23

コラボ 写真 短歌

きんいろのラッパにつづく花々と
競うように競わぬように

M×U ― 砂を折る ― by 小出マワル@BoundaryRime & うさうらら@usaurara

 

 場所は川崎市、映画かTVの撮影スタジオがある緑区だった気がするけれど、古い写真ではっきり思い出せない。
 街路樹のみごとな桜を見つけたけれど、電線が多かったり、ビルがあったりで、すっきりしない風景だったのかな?

 そんなときに、ステンレスでできた車止めのポールに、写り込む桜を見つけたのだと思う。苦肉の策だと思うけど、自分の姿も写っているし、記念写真としては良かったのかも知れない。空が晴れていれば、なお良かったのだけれど、でも光が強すぎて、ただでさえかすかに見えている桜が、もっと黒くなってしまっていたかもしれない。花は曇りの日に撮ると、やわらかく撮れるので。

 そろそろ春の陽気が、ほがらかに響きわたり始める時期になってきた。スギ花粉症の人には、憂鬱な春の始まりかも知れないけれど、そうでない人にとっては、気温が上がり、桜が咲き、身体の気分が変わってくる時期でもあると思う。

 春の陽気で一直線に走り出してしまいたい気持ちもありつつ、冬が終わった春をじっくり味わいたい気持ちもある。
花と競うように春を楽しむか、競わないでゆっくり受け止めるかは、個人の性格にもよると思うけれど、みんなが感じられる、新しい春がやってくるというのは、私は良いことのように思っている。