ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

子ども時代の感覚

「いったん大人になってから、あらゆる場面で最も必要とされるのが子ども時代の感覚なんです。それだけが人生を進むための羅針盤なのです。」
おとなになるってどんなこと? p14

 この言葉には、実感は伴っていないけれど、過去や子どもの頃を振り返ってみることが大事だよ、という意見は他でも聞いているので、ぼんやりと「そうなのかもしれない」と年末くらいから思っている。
 吉本ばななが書いているのは、感覚であって、子どもの頃興味のあった事象ではないが、子どもの頃に好きだった事柄を思い返してみる、改めて触れてみるのも、感覚を思い出す上で良いと思う。


 私の子ども時代は、時間があれば親の買ってくれた学研の全30巻くらいの図鑑をよく見ていた。幼稚園に行く前からそんな感じだった。そういうことを小学校低学年くらいまで続けていたと思う。
それは図鑑で日本の、世界の断片を見ていくことで、世界が広がっていく感じが楽しかったのかもしれない。

 しかし大人になれば、見知らぬ世界というのは、旅行にでも行かないと、なかなか見られるものではないと思う。旅行先のことも、ネットがあればだいたい調べられる。
 旅先でも自分とつながっている何か(たとえば携帯電話とか、休暇の終わりとか)から責任を感じて、伸び伸びとした気分を味わいにくい。

 物事の感じ方は大人になって、ずいぶんゆがんだと思うけれど、本質的に大きく変わるものでも無いと思う。非科学的だけれど、占いの本に書いてあるのは、子ども時代の姿のような気がする。
 矯正して戻すのは難しいだろうから、子ども時代をなぞって、自然と楽しかったこと、辛かったことの感じ方を、この時間を使って、改めて感じなおしてみることに、意識的になってみようと思う。

 

おとなになるってどんなこと? (ちくまプリマ―新書)

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