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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

オリジナリティ

 自分が持つ独自性のある創作物を作りたいと思い始めたら、ひとつ階段を上がっているように外からは見える。最初は模写から始めるものだと思うから。

 自分は初心者の頃、誰かの写真を見て「こういう写真が撮りたい」と思っていたように思う。でも自分の撮れる場所、興味も違ったので、同じような被写体を撮れるわけではなかった。

なので似ても似つかない写真しか撮れず、自分ができるようになったのは、写真の中での影(黒)のバランスについて、自分なりの感覚を持つことになったのだと思う。まあそれだけでも上出来だとは思う。

 

 大事なのはのは、誰かの創作物を真似ようとしても、完全には模倣できないという前提を分かっておくことだと思う。

例えばあなたと、私で「人間失格」を読んでも、どこで、どんなことを思うかは違うはずだ。それは書いているときの太宰治の思いとも違う。その違いは、私たちが太宰の人生をなぞるように生きていないからだと思う。同じように、私とあなたも、たどってきた人生が違うはずだ。

 

 でも誰かを模倣できないからと言って、あなたが模倣したいと思った要素を否定しないでほしい。そこに心惹かれたなら、それはあなたにとって、大切にした方がいいものだと思う。

 

 そこでひとつの手段としてお勧めしたいのが、模倣したい人の次回作とか新作を、あなたが作ってみる、ということだ。

たとえば、太宰治が現代に生きていたら、どんな文章を書いていたか?どんな本を作ったか?思い描きながら文章を書くのだって、ひとつの模倣だと思う。こういうのをファンアートと言うそうだ。日本語なら二次創作かな。

 

 もう一歩進んで模倣するなら、模倣する人をひとりに絞るのではなく、いろんな人の遺伝子を受け継いだ模倣にした方が、より楽しくなると思う。ひとりの作品を模倣するのはパクリだけど、いろんな人から要素を受け継ぐと、それはオリジナリティがあると言われると思う。