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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

M×U ― 砂を折る ― Vol.5

場所は、大阪府茨木神社のわきの緑道。
日の光と陰を見て分かるように、夕方の時間帯だから、犬を連れたりして散歩をしている人も多い時間だ。

 

キンモクセイの香りが、あたりに漂う季節。
思いこみかもしれないけれど、キンモクセイは昭和の頃に建てられた家の庭に多い気がする。キンモクセイの香りが家々の間からしてくると、私は小学生だった頃を思い出す。
それは近所で仲良しだった3歳年上のお姉さん「まーちゃん」と、キンモクセイの花を小瓶に詰めて、ポプリづくりをしたことだ。
もうそのポプリは手元にはないし、「まーちゃん」は遠く離れた大陸で生活しているはずだ。
今の子どもたちが、キンモクセイを好きかは知らないけれど、思い出に残る香りになるといいなと思う。

 

うささんは、キンモクセイのオレンジ色の花を星に見立てられた。
「星が散らばる中」、「風の行方を探す」、と書かれてなんとなく思い出したのが、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だ。
短歌の中で、キンモクセイが散っていく中、その香りを頼りに、ジョバンニがカムパネルラを探しているような気がする。

 

子どもの頃に、「銀河鉄道の夜」のアニメ映画を見たのだけれど、ストーリーは忘れていて、ジョバンニがカムパネルラの名前を叫ぶシーンだけ覚えている。(そんなシーンは無かったかもしれないが)
あらためてwikiであらすじを読んでみると、友だちとの別れの話だったことを知った。また読んでみようかな「銀河鉄道の夜」を。