ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

M×U ― 砂を折る ― Vol.4

日本ではパンツと豆腐は一丁で
水の中で泳いだりする

M×U ― 砂を折る ― by 小出マワル@BoundaryRime & うさうらら@usaurara

 

所は、兵庫県明石市の林崎漁港。
漁港は仕事場で、にぎわう時間があるはずなのだけれど、朝の苦手な私はそういう光景を目にしたことがない。
いつも釣り客が岸壁にいるくらいで、構内はモーターが回る音が聞こえるくらいで静かだ。でもそういう人気のする場所が好きでよく行く。

 

被写体になっているのは、高さ40~50cmで3畳ほどの、グラスファイバーでできていると見える、プールのようなものだ。屋外に野ざらしになっていて、水が溜まっていた。
白黒に加工したけれど奥はベージュ、手前は白のツートンカラーまではまあいいとして、真ん中の色の切り替えに段差が出来ているのは謎だ。

 

このプールらしき入れ物の用途は、調べてみたけれどよく分からなかった。とれた魚を入れるような気もするけれど、少し背が低い気もする。林崎漁港は海苔の収穫もあるようなので、海苔のためのプールかもしれない。

 

うささんは、この色の段差を豆腐に見立てている。といっても、スーパーに並んでいるパック詰めされた豆腐のイメージでは、追いつけない言葉かもしれない。

 

私が子どもの頃は、パック詰めされた豆腐もスーパーでは売っていたけれど、町の小さなお豆腐屋さんがまだまだあって、そういうお店では店先にステンレスで出来た冷蔵水槽があり、その中に切り分ける前の長辺80cmくらいの大きなお豆腐が板に乗って沈んでいた。
お客さんがお豆腐を買いに来ると、お店の人が大きなお豆腐を水の中で少し浮かせて、包丁で一丁分を切り分けて、パックに詰めてくれていた。
今では町のお豆腐屋さんでも、あらかじめパック詰めしていたりするのは、きっと消費期限を長くして、効率化を良くするためなのではないだろうか。

 

お豆腐一丁と対になって出てくるのが、「パンツ一丁」。
暑い時期に、街中では噴水のような水場で、子どもが水遊びしている時のパンツ一丁を目にすることはあるけれど、昔はもう少し大きな子どももパンツ一丁で水遊びしていた気がする。
今の物心ついた子どもは、ふらっと立ち寄った噴水や川や海では遊ばずに、ちゃんと水着を用意して海やプールに行くのかもしれない。服が濡れると面倒だ、という物分かりのいい子どもが増えたのかな。

 

そう思うと豆腐一丁も、パンツ一丁も、懐古的一丁の光景かもしれない。
牛丼一丁のように、グローバル化の波にも耐えて残っていって欲しい気もするけれど、ちょっと難しいのかなぁ。