ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

M×U ― 砂を折る ― Vol.2

ガラス鉢ホフク前進する草の
脚鳴り止んで風が生まれる

by 小出マワル@BoundaryRime & うさうらら@usaurara

 

撮影場所は、大船植物園。ムジナモという水草らしい。
2009年の写真だから、もう撮ったときのことを、よく覚えてないくらい古い写真だ。
たぶん植物園内の、建物内で展示される特設展だったのだと思う。9月の写真だからまだ少し暑くて、大船駅から暑い中を歩いていったに違いない。

 

大船植物園は、学校の運動場くらいの敷地なのだけれど、四季を通して花を楽しめる場所だ。その割に人が多くて困ることもなく、ひっそりと愛されている場所だった。目玉はバラ園とシャクヤク園だったのかなと思う。熱帯温室もすばらしかった。

 

ガラス鉢の中の水草は、水がなければ形すら保てない物理的に弱い存在で、それでいてホフク前進するというのは、モゾモゾする感じかな?
でも、たしかにムジナモが動き出しそうな気もする。それはムジナモが動物プランクトンを食べる、食虫植物だからかもしれない。

 

ムジナモが動きを止めて風が生まれるというのは、すこし切ない感じがする。

ムジナモは一般的な環境では絶滅していて、栽培されている物が手にはいるだけだそうだ。
ムジナモが自然な環境で生存できなくなったとき、どんな風が生まれたのだろう。そんなことを思う。