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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

大きな夢じゃなくて

写真 雑記 趣味

創作ごとで、人よりちょっと上手くできると、すぐプロを目指す、それで食べていく道を目指すべきと思ってしまうのは、なぜなんだろう。
いや、自分がそう思いこむというだけで、一般化して話すのは語弊があるだろうけれど、たとえば私が趣味にしている写真は、上手く撮れるようになってきたときに、「プロを目指す」なんていう気分になったりした。

 

カメラメーカーや写真の業界も、そういう初心者がトッププロになる道の登竜門として、新世紀や1_wallなど、大きな写真コンテストを盛り上げようとがんばっている。
そうやって写真を新しく始めた人の多くが、夢を見てくれれば業界が儲かるし、実際に業界に新しい風が吹き込んでくれて、さらに業界が盛り上がることも期待できる。
しかし写真を趣味で撮っている人が、全員大きな夢を叶えられるわけではない。

 

デジタルカメラ、もっというとデジタル一眼レフが多くの人に手が届くようになってずいぶん時間がたった。その間、写真を好きになった人たち、写真が上達した人たちは、たくさんいると思う。
そういう人たちに、大きな夢や有名になったりプロになる事じゃなくて、小さな夢で良いから写真を続けていく上での目標みたいなものは、何かあるだろうか。

 

ひとつはブログだと思う。はてなブログにも写真を撮る人はたくさんいる。しかし、ブログを続けられる人は、そんなに多くない気がする。お手軽に始められるだけに、アクセスが集まらないとか、はてなスターが付かないとか、虚空に向かて続ける気力がないと、パタッと更新が止まってしまう人が多いのかもしれない。

 

次にグッと母数が減ると思うけれど、zineを作ることかなと思う。
自分で手を動かすことが好きじゃないと、なかなか始められないことなので敷居が高いけれど、zineの販売イベントに参加すると、実際に自分の写真にお金を出してくれる人がいるかもしれない、あるいは買ってもらえたという喜びは、ブログよりも遙かに大きいと思う。
ただzineを販売する小さなイベントは、ちょっと前にピークがあったみたいで、今は減りつつあるのかもしれない。

 

さらにzineよりお金も手間もかかるけれど、自分の写真を見てくれた人に対面でコメントをもらえたりするのが、写真展を開くこと。初心者がいきなり1人で写真展を開くのは、ノウハウ的にも金銭的にも難しいだろうから、最初は貸しギャラリー主催のグループ展なんかに参加してみるのが良いと思う。

 

とまあ、自分がやってみたことのあることを書いてみたのだけれど、これで参考になった人がいればいいのだけれど。他に何かあったら教えてほしいです。

書いていて思うのは、メジャーになるわけでもなく、お金になるわけでもないことを続けるのは、自分にできることで、ささやかな喜びを得ることを続けていける人だと思う。
そういうささやかなことは、ブログよりもイベントで興味を持ってくれたリアルな人と対面できた方が、強く実感できると思う。

 

それを書くと、つまるところ自分のファンを、お客様を増やしていけるのがいいことだ、ということになってしまって、メジャーを目指せということになって、堂々巡りになってしまうな...。

 

お客さんが増えて行かなくても、自分の写真を楽しみにしてくれている人がどこかにはいるという、心細い綱を頼りに、自分の写真を見てもらえる機会を定期的に作っていくことを目標にするというか、自分の中の義務感や使命感みたいな気持ちを作っていくことが、小さな夢として写真を続けていくことなのかもしれない。

小さな夢は心細くて、つい大きなコンテストで賞を取ったりすることを夢見るかもしれない。それ自体は悪いことではないと思う。

でもその心細さこそが、アマチュア写真の世界のフロンティアに立っている証拠のようにも思う。誰かが準備してくれた道は、自分の前には無いのだと思って、フロンティアを進んでいくしかないのかなと思う。