ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

三月某日横須賀

月曜の17時に電車に乗った。自分の感覚ではラッシュの時間だったので、「もう少し早い時間に電車で移動しておくんだった」と思ったのだけれど、車内はさほど込み合っていなかった。週明けの月曜日だから、定時上がりする人も少ないのだろうか。
 
春は近いとは言え、日が暮れるとまだ寒い横浜駅。小雨が降っているから、余計にひんやりする。京浜東北線から京急線に乗り換えた。こちらもさほど込み合っていない。助かる。
 
金沢文庫駅で各駅停車に乗り換えて、目的の駅に着いた。かつて住んでいた町は、日が落ちて周りが見えにくくなってしまったのもあるけれど、目立って何かが新しくなっている感じはなかった。立ち寄った駅前テナントのドトールが改装していたのは気がついたけれど、テナントの関東の下町という印象は相変わらずだ。
 
そしてBARに予定の時間についた。久しぶりに関東に出てきたのだからと、横須賀の馴染みだった人たちと顔を合わせに来たのだった。
すでに、さおりちゃんとみのさんが来ていて、まずはウォッカトニックで乾杯。久しぶりにお店というかBARでお酒を飲む。カクテルは少し甘い気がしたけれど、お酒の味が美味しいというのは、良いものだと思う。いきなり会話に花が咲く訳でもなく、緩い時間が始まった。
 
まるさん、アムロ君、まっち、葉子さんと電長がそれぞれやってきて、馴染みの顔が並んだ。
職場の同僚だった、島村さんと西君と、小澤君も来てくれて、あの頃に戻ったような気分になった。
 
自分がお店に行くよと言って集まってくれる人が、これだけいるということが、とてもありがたい。
自分の力だけで作った人間関係とは思っていないけれど、職場だったりお店だったりで、お酒を飲みつつ、遊びつつお互いに仲良くなったと思える人が、関東にいるときは、苦手ながらも作れていたという事実がここにある。出会いがあれば別れがある、という新陳代謝があった。
 
あれから2年。関西に移って新しい知り合いが出来たか。
出来ていない。そもそも新しい人との出会いがない、待っているだけの状態なのだから、知り合いや友人が増えるはずもない。
出かけていくお金がないことが一番大きく、あきらめないといけない部分が大きい。
しょうが無いと思っているけれど、関東の友人と会って「だからといって、諦めてばかりでいてもしょうがない」という気分にはなった。関西の知り合いを増やす、ということを諦めないで済む方法というのを、諦めずに模索していきたいなと思った。