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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

未来の創作

マーケティングの指南書を読むと「未来は見通せる」と明言されていて「そんなバカな」と思うのは、私だけだろうか。日本のGDPも予想できないのに。
 
未来が見えてくる可能性があると思えるのは、基礎や応用の研究だ。
創作を支援する技術も、一般化されつつある。
開発段階らしいが、小説を書くときに、設問に答えていくだけで、小説のプロットが出来てしまうソフトがある。


~卒業生で作家・中村航氏の思考をシステム化~小説執筆の支援ソフトを共同開発 | 芝浦工業大学

写真にも技術の進歩は来ていて、少し前から写真の構図を撮影段階で採点してくれるようなシステムが、特許になっていたりする。


構図を採点してくれるカメラ『Nadia』 « WIRED.jp

こうなってくると、誰でも気軽に創作活動を楽しめる世界が、すぐそこまで来ているように思える。
 
これは昔よりも低コストで良質な装置、素材を使って創作できるようになり、初心者の壁も乗り越えやすくなる良い面がある。
そうなると程々に創作の上手い人が、多く出てくると思う。ミラーレスカメラが発売され、女性向けの写真雑誌が発刊されて、カメラを持った女子が増えたように。
 
一方で、上手くなっていくにつれて、創作物の画一化と向き合わなければ行けないだろう。
楽器を演奏するような身体由来の独自性は、創作を支援するデータベースやアルゴリズムと拮抗するかもしれない。しかしデータベースとアルゴリズムによって、バッハの新曲が作れてしまう今、絶対的オリジナルで無くても良いけれど、評価されたければ、世界に新しい視点をもたらすような、過去に無かったものを創り出せる必要が出てくると思う。
 
しかし、それは未来に始まることでなく、現在もそう変わりないのではないだろうか。
結局、創作を支援する技術は良く売れるだろうけれど、作り手が多くなると、それだけ創られるコンテンツの価値は下がって、個人の創作が商業的に成立するのは難しくなり、残るのは自分から溢れ出るものを創作する人なのではないか。

 

私は創作の新しい支援技術が出て来た時に、その技術を楽しめるように気持ちを若く持っていたいなと思う。