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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

写真の階層

以前、写真撮影について、こういうことをTwitterで書いている方がいらした。

 

初心者で、自分の写真を向上させていきたい、と考えている人にとって「どれが真理なのだろう」と悩みが増すような書き方だと思う。実際、ツィートした方も悩んでいるのかもしれない。
 
人によっては、「これらの要素を順番にまわっていって(あるいは他の要素も追加しつつ)、PDCAサイクルのようにスパイラルを描くように上昇していく」という発想もあるだろう。それも確実に撮れる写真が向上すると思う。そういう上達の正解はあるのかもしれないし、無いのかもしれない。
 
私がこのツィートを見て思ったのは「どの要素も大事」ということだった。下手な絵だが、図にすると海に浮かぶ氷山のような形になると思った。
構図や光は、技術や知識で、写真で一番最初に目に入って来る部分だと思う。つまり海面の上に出ていて、目で見える部分。
故に、いろいろな人の写真を観て、カッコいいとか、綺麗だとか思って真似られるなら、真似てみるのが良いと思う。上手い人の模倣をしっかりできるようになって型がわかる、型通りに自分もできるようになると思う。
 
テーマやコンセプトは、写真から見える人にはパッと見えるのかもしれないけれど、私には一見しただけでは分かることが少ない。写真を見て、その存在を感じるのかという部分から、海面下の部分だと思った。
これは写真にほんの少し加えられる言葉(キャプションのようなもの)から感じられるのではないだろうか。(とはいえ一流の写真作家の写真が付ける言葉は、付けてもらっても、難解だと思うことがほとんどだけれど)
しかし写真で伝わらないのがもどかしいからと言って、長々と説明するのは写真で表現するのではなく、文章で表現するのと、何が違うのか考える必要があると思う。
そして写真作家のテーマやコンセプトを真似るのは見えにくいが故に難しい。テーマやコンセプトが、言葉で説明されていれば、言葉として自分の認識に加えることが出来るだろう。でも写真作家の生き方やあり方が、言葉以前の感覚(被写体を前にしてワクワクするとか、ドキドキするとか)でテーマやコンセプトができている場合、見る人の引出しにある感覚と共振する場合だけ、感じることが出来るのだと思う。
 
写真を始めた人は、構図など技術や知識にこだわっている人が多い気がする。そしてある程度上達するとテーマを考えるようになるのかな、と思う。
段階に応じて関心が変わるのは悪くないと思うけれど、自分の写真をレベルアップさせたければ、両方ともバージョンアップを重ね続けることが大事だと思う。