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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

10月某日 コスモスを求めて

もう10月だというのに、最高気温予想は25℃を越えていた。おまけに前日は雨だったのもあって、湿度は高い目。こんな日にカメラとレンズを背負って歩きに出かければ、汗だくに決まっている。
だけれど、今週末の台風が来れば、散ってしまうかもしれない。そんなコスモスを撮るために、万博記念公園に向かった。
モノレールの駅から公園の入り口、さらに公園の入り口からコスモス畑まで、30分は歩いただろうか、木陰は涼しいけれど、それでも蒸し暑かった。
林の切れ目にコスモス畑ののぼりが立っていて、ここが入り口だとアピールしていた。林を抜けて目の前に現れたのは、一面に広がるコスモス畑の丘だった。
これを見て、これなら撮れるだろうなと直感した。直感なので、厳密に撮れるとは言えないのだけれど、撮れるだろうと思えることに価値がある。狭い場所のピンポイントで良いところを探さなくても、歩いていれば自然と良いところが見つかるだろうという、心の余裕が持てる。
ひとまず写真は撮らずに、一周15分くらいのコスモス畑を回った。本格的に一眼レフで撮影している人、ピクニックに来ている人、写生をしている人、気軽にコンパクトカメラを構える人、ここに来ている人はいろいろだった。人出は平日にも関わらず多いけれど、畑は広いので、歩き回るのに人を避けないといけなかったり、撮影に困るようなことはなさそうだった。
コスモスは、先週の台風でなぎ倒されているところもあったけれど、また上を向いて花を咲かせていた。
 
一周を回って、ひと休憩。汗を引かせて、たかぶる気持ちを落ち着けて、カメラを取り出した。
今度は「撮るぞ」という気持ちで、コスモス畑に入って行った。この日は3本の単焦点レンズを持って行っていた。まずは20mmから。これだけ視界が開けている場所なら、余計なものも写真に入ってこない。
しかしイメージしている写真が撮れない。広角レンズなので、ボケを得るのに一苦労。寄って撮るのだけれど、それだとひと味足りない。
 
そんなことを思いつつ一周を終えて、今度は35mmにレンズを換えてみた。
35mmでイメージ通りに撮れなかったら、今日は諦めようか、なんて思っていたのだけれど、ちゃんとイメージした前景+被写体+背景で撮れた。やはり標準レンズは撮りやすい。
 
ホクホクした気持ちで一周を終えて、最後の100mmのレンズに換えた。35mmから比べると、一気に望遠側になるので視野角が狭くなって、多少苦労した。でも望遠は得意にしているつもりなので、花に寄って撮ればいいし、離れて撮るなら35mmと同じ感覚で撮ろうと割り切って考えたので、何とか100mmでも撮れた。
 
100mmで撮り終えた頃には、閉園時間が迫っていて、急ぎ足で帰路についた。
途中から曇り空になって、空を写真に入れるか悩むことが増えたのが残念だったのだけれど、コスモス畑を見た時に「撮れそう」と思えた分くらいは、収穫があったと思う。