ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

10月某日 動物園の不安

久しぶりに動物園で写真を撮ってみる気分になった。でも、気分は動物園に撮影に行きたくてしょうがないといよりは、もう動物が撮れないかもしれないことを確かめるためという、何とも不安な気持ちだった。
今年動物園に行ったのは夏前までに2、3回なのだけれど、満足のいく写真が撮れていない気がして、結果的に次に繋がる気持ちを維持できなかった。
しかし、撮りに行かないで「撮れるかどうか分からない」という不安な気持ちでいるのも辛いものだ。だから「動物写真にフラれるなら、フラれたらいいか」という後ろ向きな気持ちで、意を決して天王寺動物園に向かった。
 
動物園前駅から徒歩5分くらいのところから、動物園の敷地内が見える柵の側を道を歩くことになる。
そこで柵越しに見えたのは、園内のたくさんの子ども達の姿だった。この時期は、遠足のハイシーズンだということが頭から抜けていた。
 
園内は、やはり子ども達で一杯だったが、救いなのは多くの子ども達はお弁当の時間だったことだ。展示を見て回っている子ども達もいるが、お弁当の時間が終わってしまえば、自分にとって状況は悪くなる。手早く撮影に取りかかった。
 
まずはいつものフラミンゴから。フラミンゴには、この秋に子どもが1羽生まれていて、一羽だけ茶色なので、よく目立っていた。しかし狙っているのは子どもでなく、ピンク色の成鳥の方、これまでのように撮れるかと思っていたのだけれど、あまり上手く撮れない。子ども達が展示の前をよく通り過ぎるので、すぐに諦めてしまった。
子ども達の列のない、ペンギン、レッサーパンダ、オオカミ、アムールトラを順番に回って撮っていったのだけれど、どれも納得がいく感じで撮れている気がしない。
 
何が撮れた感じになることを、妨げているのだろうか。

まず自分が動物展示の前で、最低でも30分程粘れなくなっているのが分かる。展示の前に人が多いと、すぐ諦めて人のいない展示に移動してしまうクセがついてしまって、安定して展示の前でボーッと動物を眺めることが出来ない。
 
もう1つは、昔よく行った上野動物園と比較してもしょうがないのだけれど、天王寺は敷地が狭く、展示も狭くて、自分が動き回れる自由度が少ない。天王寺で背景を選ぼうとすると、撮る場所がピンポイントになってしまうのが辛い。
 
他にも思いつく原因はあるけれど、とにかく見に来る人の少ない季節にならないと、自由に撮れないというフラストレーションを抱えることになってしまう気がする。それは、天王寺でも王子でも同じ気がしている。
 
とまあ、撮れていない感覚をあげてみたけれど、自分の思う理想の動物写真を、変えないといけないのかもしれない。個人的には凄く残念だけれど。天王寺なら、天王寺なりの撮り方を見つけるということか。

PCで確認出来た写真は、全く撮れていない訳じゃなかったけれど、やはり足りていない気がする。
今回も、自分の動物写真が撮れるかどうか、確かめきることは出来なかったようだ。
天王寺なりの撮り方が見つかるまで、自分の気持ちを維持できるだろうか。まだ不安は続きそうだ。