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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

袋小路の出口

田舎に暮らしていると付いてまわるのが、虫が部屋に侵入してくることだ。特に夜に気付くことが多い。
小さな羽虫やクモはいうまでもなく、毛虫やムカデまで入ってきたりする。部屋は閉め切っているはずなのに。

自分は虫に触りたくもないし、自分に危害を加えない虫であれば、無視することにしている。虫だけに...とかそういうギャグでなく。いや、断じて違うから...。
 
それは、虫を無駄に殺生する気もないし、かといって親切に部屋の外に虫を出してやることまでする必要も感じていないからだ。
 
そうすると不思議なもので、朝には姿を消していることがほとんどだ。羽虫は遺骸になって、床に落ちていることも多いけれど、ほとんどが部屋からいなくなってしまう。
さすがに毛虫は、引っ越す時に干涸びて見つかるのではないか、と思っていたのだけれど、見つけることは出来なかった。

閉め切った部屋には、虫だけが知っている、抜け穴があるんじゃないだろうか。
夜にひと休みするために人間の部屋の中に入ってきて、朝には立つ鳥跡を濁さずできれいに姿を消してしまう。


そう思って、今日も虫を無視する。いや、だから...。