ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

読書

2019年上半期の読書振り返り

2019年上半期は大きく読書ペースが落ちた。しかし、いい本との出会いもあった。 質より量でやっている読書で、出会えてよかった5冊をあげてみます。

若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込み』

若林さんの2010~2014年の人生の思考ログを重ねたエッセイであった。 これは自意識過剰な自分を衆目に晒すという、自虐的で、本人は恥ずかしいと感じられているのではないか、辛いのではないのかと思わせる。 でもクスっと笑わせるネタは、やっぱりプロのそ…

阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』

馴染みの飲食店の泣ける話。お互いへの愚痴でありながら、どこか笑える話。どれもよかった。 この本を読む限りでは、阿佐ヶ谷姉妹は、お互い本質的に好きで6畳一間に一緒に暮らしている(いた)。 たまたま同じ劇団に在籍して、外見が似ているからという理由…

マツダミヒロ『質問は人生を変える』

梅田悟司『言葉は武器になる』と似ている。梅田の本が理論とHow Toで書かれているのに対して、こちらは読みやすく、心に作用する感じ。 内容としては、自分が何をしたいのか、頭の中にあるぼんやりしている物事の輪郭をはっきりさせるために、自分に質問して…

堺屋太一『人を呼ぶ法則』

初読は、うまいこと読まされてしまった。よく書けていると思った。 しかし再読すると、社会構造も一般人の懐事情も、「江戸時代の大衆演芸」と「現在のイベント」を同じ背景で語るのには、無理があるように思う。 本書に書いてあるのは、イベント開催の目的…

pha『持たない幸福論』

phaさんの思う人生において大切なことが冒頭の方に書かれていて、自分も「そうだな」と思っていることだった。 それは、「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかち…

読書メモ『昨夜のカレー、明日のパン』

久しぶりに小説を読んだ。思いの外楽しく、いい本だなぁと思った。 ここ数年、実用書中心の読書だったけれど、小説もいい出会いがあれば楽しいものなのだ、ということを教えられた。

【読書感想】二軍スピリッツとは? 《二軍男子が恋バナ始めました。の感想らしきもの》

二軍男子と聞いて、「それは何だ?」と思いませんか?私は思いました。 「二軍男子」という言葉は、決して「非モテ男子」という意味ではありませんでした。二軍、それは2軍プロスポーツ選手のように、厳しい現実と向き合い、常に危機感を持って努力し続ける…

【読書感想】あれから勉強頑張っていますか? -メイキング・オブ・勉強の哲学の感想らしきものー

勉強の哲学は、2017年の発売直後に読んだ。1年後の2018年に発行された本作は、その作成背景、舞台裏をお見せしようという内容。 雑誌などの対談、講演録などが中心に構成されている。第3、4章は書下ろしかな? 「勉強の哲学(本編)」と同じく、語りかけるよ…

Kindle Paperwhiteのいいところをあげると

先入観として、電子書籍はタブレットPCでないと読みづらいだろうと思っていたのですが、スマホで試しに電子書籍を読んでみたら、思いのほか読みやすかったのです。 これはいいかもしれないと思い、ネットで調べましたら、Amazonセールで40%オフになっていた…

繊細さんでもしあわせになりたい

なぜか生きづらいと「感じる」今日この頃 今年は夏の暑さが酷かったのもありますが、最近は「この生きづらさは、それだけではない」と、自分に何か問題がある気がしていました。 突然ですが感受性が高いってどういうこと? 性格診断テストなどで、「感受性が…

人生で重荷を背負わないために

『人はなぜ物語を求めるのか』感想みたいなもの 物語に関する本だろうと、自分でお話を書く時に役に立つかもしれないと、タイトルで選んで購入した本。 もちろんお話のヒントになりそうなことも書かれていたが、どちらかというと、人生で余計な重荷を背負わ…

江坂遊『小さな物語のつくり方』

小説のショートショートを書くためのメッソッド本。 写真を撮るにしても、お話を書くにしても、これまで読んできた上達の方法は愚直にやる方法しかないか、HowToモノで解説されている本がほぼ全てだった。 が、この本が良い所は、心得と方法論が、体系的に端…

10年前のストレングスファインダーの結果

簡単なテストを受けると、自分の強みが客観的にわかるストレングスファインダーという指標があります。 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』と言う本を購入すれば、テストが1回受けられるのですが、私がこの本を知って購…

11月の読了

『世界のエリートが実践している 目のつけどころ ものの考え方』相川秀希『恋愛迷子に贈る しあわせのコンパス』ANNA『小商いのはじめかた:身の丈に合った小さな商いを自分ではじめるための本』伊藤洋志『戦略の本質』野中郁次郎『「孫子の兵法」がわかる本…

10月の読了

一覧 『世界一やさしいイラスト図解版!ランチェスターNo.1理論』坂上仁志 『村西とおる語録集 どんな失敗の中にも希望はあるのでございます』村西とおる 『「孫子の兵法」のことがマンガで3時間でマスターできる本』安恒理本 『実践版 孫子の兵法:人生の岐…

「読んでいない本について堂々と語る方法」ピエール・バイヤール

本を通読・精読しないことは、自分を守るために必要であるということが書かれている本。 確かに本を読むと少なからず本からの影響を受けてしまい、自分の思考と本による他者の思考がごちゃまぜになってしまう。 読み專の人はそれでも構わないかもしれないが…

「あたらしいわたし」廣瀬裕子×藤田一照

廣瀬さんの問いに対して、僧侶の藤田さんが答えを返していく内容の、読みやすい本。 良いことも面白いことも書いてあったけど、あとがきで藤田さんは、ここに書いてあるのは廣瀬さんとのセッションで生まれたもので、公式見解ではないと書かれていてちょっと…

「青空としてのわたし」山下良道

僧侶山下さんの来歴をたどりつつ、山下さんの仏教観がアップデートされた理由が明らかになっていく。最後には山下さんの編み出した、普通の人が瞑想するための方法が書かれている。 山下さんの仏教理論は、従来の禅宗の流れや方法をくみつつ、自身の大乗仏教…

「北村薫の創作表現講義」北村薫

・大学で講義された内容の1/4ほどをまとめた本らしい。創作に関わる編集者や詩人との対談や、学生さんのインタビュー記事など、バラエティーに富んでいる内容で面白い。・ふわっとした言葉が多いように感じたけど、本質を見抜く言葉は、何もピリピリする言葉…

「勉強の哲学」千葉雅也

・勉強の「哲学」という哲学の本だから、難しくて半分くらい理解できたらいいかな、と思ってたけど相当言葉を砕いて、何度も反復して説明があるので、普通の哲学書よりもかなり理解できたと思える。・勉強の理論から入り、実践はどうすればいいのか、どう本…

『超「小説」教室』高橋源一郎

・新人賞選考をする高橋さんの、新人賞の考え方、目線をまとめた本。・高橋さんの小説教室本は何冊も読んできたけど、この本は特に高橋さんの小説への目線、新人さんへの眼差しに、愛を感じた。・ただお話を読むだけでなく、お話に書くことが出来なかった可…

「無意識の整え方」前野隆司

・スピリチュアルではなく、学術的に無意識とは、運命とは、生き方とはを考えた、対談集。Tipsが書かれているようで、もっと深いことが書かれている気がするけど、今明確に言葉にできないな。・最近気にしている、社会の「分断」について触れられていた。考…

『死小説』荒木経惟

・震災後の日常と、死に別れゆく人たち。時代の無情な流れを感じる写真集。・荒木さんの写真も、自分なりによく見るようにしているけど、怪獣とか人形の写真は相変わらず、私には理解できない。・写真をみていると、どうしても技術という些末なことに目を取…

『小説家という職業』森博嗣

再読・森博嗣がたどった小説家になる前、なった後の道のりが書かれている。・お話を書く上でのHow toではなく、お話を「ビジネス」として書くための心構えが書かれている。(でももうこれは古いかもしれないと書かれているが、書きたい人には読む価値がある…

2017/3

・「社会福祉士をめざす人の本」コンデックス情報研究所・「ニコニコ時給800円」海猫沢めろん・「映像の原則」冨野由悠季・「写真関係」石内都

『鬱屈精神科医、占いにすがる』春日武彦

・占いを精神科医の視点から分析された部分もあるけど、分量はちょっと。そこは残念。・でもそれ以上に、著者が救いを様々な本に求めて生きてきた・生きている、ということには励まされる部分が大きい。・あとがきでも触れられているけど、この本を書くため…

「図書館に訊け!」井上真琴

・図書館で調べものをするには、どんな手順と方法があるのか、解説した本。どちらかというと学術研究をする人向けの本だけど、大学図書館員をしている著者の解説は、丁寧で分かりやすい。・ネットで調べただけで、レポートは書けませんよ。というお話でもあ…

「なにわ大阪の歴史と経済」作道洋太郎

生涯学習のような講座で話された内容をまとめた本。ひょっとすると成人してから歴史の本を読んだのは、初めてかもしれないが、控えめに言ってもメチャクチャ面白かった。自分になじみのある大阪の江戸~近現代の歴史と経済のお話だけれど、大阪という場所が…

「図書館で調べる」高田高史

図書館を利用して調べ物をする方法をまとめた本。図書館の本についているラベルの数字は、知ってるけど活用はできてなかったのですが、活用すると、図書館ももう一味面白くなりそうです。調べたい言葉から連想をつくるにはどうするかという話は、webcat plus…