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ウサギノオト

ぼんやりした考えを、コネコネしてみる。

読書

「読んでいない本について堂々と語る方法」ピエール・バイヤール

本を通読・精読しないことは、自分を守るために必要であるということが書かれている本。 確かに本を読むと少なからず本からの影響を受けてしまい、自分の思考と本による他者の思考がごちゃまぜになってしまう。 読み專の人はそれでも構わないかもしれないが…

「あたらしいわたし」廣瀬裕子×藤田一照

廣瀬さんの問いに対して、僧侶の藤田さんが答えを返していく内容の、読みやすい本。 良いことも面白いことも書いてあったけど、あとがきで藤田さんは、ここに書いてあるのは廣瀬さんとのセッションで生まれたもので、公式見解ではないと書かれていてちょっと…

「青空としてのわたし」山下良道

僧侶山下さんの来歴をたどりつつ、山下さんの仏教観がアップデートされた理由が明らかになっていく。最後には山下さんの編み出した、普通の人が瞑想するための方法が書かれている。 山下さんの仏教理論は、従来の禅宗の流れや方法をくみつつ、自身の大乗仏教…

「北村薫の創作表現講義」北村薫

・大学で講義された内容の1/4ほどをまとめた本らしい。創作に関わる編集者や詩人との対談や、学生さんのインタビュー記事など、バラエティーに富んでいる内容で面白い。・ふわっとした言葉が多いように感じたけど、本質を見抜く言葉は、何もピリピリする言葉…

「勉強の哲学」千葉雅也

・勉強の「哲学」という哲学の本だから、難しくて半分くらい理解できたらいいかな、と思ってたけど相当言葉を砕いて、何度も反復して説明があるので、普通の哲学書よりもかなり理解できたと思える。・勉強の理論から入り、実践はどうすればいいのか、どう本…

『超「小説」教室』高橋源一郎

・新人賞選考をする高橋さんの、新人賞の考え方、目線をまとめた本。・高橋さんの小説教室本は何冊も読んできたけど、この本は特に高橋さんの小説への目線、新人さんへの眼差しに、愛を感じた。・ただお話を読むだけでなく、お話に書くことが出来なかった可…

「無意識の整え方」前野隆司

・スピリチュアルではなく、学術的に無意識とは、運命とは、生き方とはを考えた、対談集。Tipsが書かれているようで、もっと深いことが書かれている気がするけど、今明確に言葉にできないな。・最近気にしている、社会の「分断」について触れられていた。考…

『死小説』荒木経惟

・震災後の日常と、死に別れゆく人たち。時代の無情な流れを感じる写真集。・荒木さんの写真も、自分なりによく見るようにしているけど、怪獣とか人形の写真は相変わらず、私には理解できない。・写真をみていると、どうしても技術という些末なことに目を取…

『小説家という職業』森博嗣

再読・森博嗣がたどった小説家になる前、なった後の道のりが書かれている。・お話を書く上でのHow toではなく、お話を「ビジネス」として書くための心構えが書かれている。(でももうこれは古いかもしれないと書かれているが、書きたい人には読む価値がある…

2017/3

・「社会福祉士をめざす人の本」コンデックス情報研究所・「ニコニコ時給800円」海猫沢めろん・「映像の原則」冨野由悠季・「写真関係」石内都

『鬱屈精神科医、占いにすがる』春日武彦

・占いを精神科医の視点から分析された部分もあるけど、分量はちょっと。そこは残念。・でもそれ以上に、著者が救いを様々な本に求めて生きてきた・生きている、ということには励まされる部分が大きい。・あとがきでも触れられているけど、この本を書くため…

「図書館に訊け!」井上真琴

・図書館で調べものをするには、どんな手順と方法があるのか、解説した本。どちらかというと学術研究をする人向けの本だけど、大学図書館員をしている著者の解説は、丁寧で分かりやすい。・ネットで調べただけで、レポートは書けませんよ。というお話でもあ…

「なにわ大阪の歴史と経済」作道洋太郎

生涯学習のような講座で話された内容をまとめた本。ひょっとすると成人してから歴史の本を読んだのは、初めてかもしれないが、控えめに言ってもメチャクチャ面白かった。自分になじみのある大阪の江戸~近現代の歴史と経済のお話だけれど、大阪という場所が…

「図書館で調べる」高田高史

図書館を利用して調べ物をする方法をまとめた本。図書館の本についているラベルの数字は、知ってるけど活用はできてなかったのですが、活用すると、図書館ももう一味面白くなりそうです。調べたい言葉から連想をつくるにはどうするかという話は、webcat plus…

「プロフェッショナルの情報術」喜多あおい

テレビ番組など情報を紹介する場面で下調べをする仕事をされている方の、情報術や流れがまとめられていました。情報の調べ方、普段から情報力を上げる方法など、すぐやれそうなことなどなど。普遍的な物事の調べ方もあるとは思いますが、情報番組における大…

「すごい手抜き 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術」佐々木正悟

・完璧主義が無駄であるという考え方。欠点を上げていくと、ダメダメに見えてくる。・若いころは自分も完璧主義だったなと思うけど、本を読んでみれば、まだまだ抜けきってない。・100点か0点か、でしか考えられないのは、やっぱり悪手だなと。 すごい手抜き…

「ぎょくおん」オカワダアキナ

リアルな風景に不思議な人間関係が描かれたお話。次々謎が現れ、ラストにサーッと氷解する快感は読んでいて楽しかったです。BLのジャンルでしょうけど、拒絶するほどの描写はありません。文章が映像で見えてきて、すごかったです。

「海嶺谿異経」孤伏澤つたゐ

深海生物が主人公のお話や、この世界を創った神さまたちのお話の短編集。登場する生物の心の動きや、身体の動きの描写が精緻で、前のめりに読みました。悲しみがあるお話が多いですが、そこを大きく包み込む優しさが溢れている作品でした。

「素直になれなくて」添嶋譲

掌編小説集だけれど、タイトルで全体がうまくまとめられている本だと思いました。恋のお話?が多いですが、私にとってはこれくらいの距離感で人を好きになっているのが、楽しいと再認識。猫や金魚のお話がとても気に入りましたよ。

「これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得」荒木優太

何かを研究したいと思った時、アカデミックなことならなおさら、大学などの研究機関に所属することが、重要であるように考えがちだけれど、在野で研究することも選択肢として、十分検討に値するものだということを、説得されるような良書。内容は、在野でひ…

2017/1

「理想の写真に近づく!RAW現像ビフォー/アフター」小原裕太「だれでもレイアウトデザインができる本」樋口泰行「レイアウトの基本ルール」大崎善治「デザイナーズハンドブック レイアウト編」佐々木剛士「デザインの組み方 見てわかるレイアウトの新ルール…

得意なことに逃げない

ある程度の年齢になると人間は得意なことに逃げるようになるんです。そうすると得意なことがダメになっていきます。上手く行かないことを得意なことで解消するというサイクルに陥ってしまうと、得意なことが得意でなくなっていくし、楽しくなくなってしまい…

生きることに意味があるの?

なにをするために人は生まれてきたかというと、私は、それぞれが自分を極めるためだと思っています。「おとなになるってどんなこと?」p101 「生きることに意味があるの?」の章で、吉本は生きることに意味があると明言している。死んだら、無になると。 生…

普通ってどういうこと?

普通にふるまっていたからといって、なにかから救われることなんて一切ないと思います。「おとなになるってどんなこと?」p66 日本で生きていれば、同調圧力を感じないで生きているのは難しいと、社会学の本に書いてあるなら、ごく当たり前のことだと思うが…

友だちになるって?

たくさんの時間を共有して、お互いの匂いや嫌なところを知っている体の言葉と、精神的に同じ価値観を共有している精神の言葉と、両方を備えていないと友だちとは呼べないと私は思っています。「おとなになるってどんなこと?」p50 同意。 友だちが多い人には…

今の自分の勉強

「自分がつまらないと思ったら、それはもうしかたがない、つまらないんだから。そしてその代わり、自分がわくわくするようなものだったら、寝ないでも学ぶべき。それから自分の将来にとって必要な勉強だったら、自分で面白く学べるように工夫しなくてはいけ…

子ども時代の感覚

「いったん大人になってから、あらゆる場面で最も必要とされるのが子ども時代の感覚なんです。それだけが人生を進むための羅針盤なのです。」おとなになるってどんなこと? p14 この言葉には、実感は伴っていないけれど、過去や子どもの頃を振り返ってみるこ…

社会の明るさと創作の暗さ

「迷いなく幸せを描くことだけが現代における芸術家の真の反逆だと私は信じています。」おとなになるってどんなこと?p8 一般人から死が遠ざかってしまった現代において、創作をする人が目指す最前線が、「幸せ」というのはしょうがないのかもしれない、でも…